十分な水が降り注いだ花のつぼみのように、氷漬いた心も満たされることで解けるのかもしれない。
テーマ: 押し殺すことで分からなくなっていた感情への気づきについて
課題: テーマに関する2つのメタファー(水が注いで咲く花と、解ける氷漬けの心)を組み合わせて表現できないか
解決方法: 前者を過程、後者を結果の表現として繋げる
テーマの背景
私は時々人に、感情を抑え込んでいるのではないか、何もなくてももっと気軽に頼ってほしいと言われることがあります。
感情を表に出さずに話す癖があるとは自覚していたのですが、そもそもある時点まで、未知の感情の存在自体に気づいていませんでした。
自分の感情を抑え込んでいたのではなく、スルーしていたのかもしれません。
元々一匹狼タイプということもあり、経験不足から他人の気持ちに気づけないということが時々ありました。
だって、食べたこともない物の味なんて誰にわかるでしょう?
その後、ようやく相手の気持ちを慮って行動し相手の気遣いを受け入れる力が身についてきた頃、私はいかに自分の知らない感情がこの世に多く存在するかということに気づき衝撃を受けていました。
気持ちを抑えていたというより、押し殺していたのではないか。
そして知らないことを知るためには、他者との心からの繋がりが必要不可欠なのだと。
私は人の気持ちを汲み取るのが生まれついて上手なタイプではないかもしれないけれど、今は人々と有意義な時間を重ねていくことで変わっていけることを知っている。
私たち人間は、一生のうちにどれだけの「未知の感情」を感じることができるのでしょうか?
課題と解決方法
課題
- テーマに関する2つのメタファー(水が注いで咲く花と、解ける氷漬けの心)を組み合わせて表現できないか
解決方法
- 以下についての映像を1つのシークエンスに繋げる
- 気づきの過程(水が注いで咲く花)
- 1の結果(解ける氷漬けの心)
技術メモ
解ける氷のアニメーションについて、物理シミュレーション(液体)の開始フレームと速度を遅らせることで、元々の氷の冷たさと固さを表現しました。