【道具紹介】私がiPadではなくiPhoneで絵を描く理由。

【道具紹介】私がiPadではなくiPhoneで絵を描く理由。

パソコン以外でデジタルイラストといえばiPadが定番ですが、iPhoneでもしっかり描けちゃうんです。
結論から言うと、私はこの「場所を選ばずモノ作りができる機動力」に惚れています。

職場や学校と家の往復の日々。
自由気ままに遊び回る週末。
わざわざ大きなiPadを持ち運ばずとも、いつものスマホが液タブに変わるし、
「使うかな〜?持っていこうかな?置いていこうかな?」
と迷う時間も減らせるでしょう。

しかもお絵描きだけでなく3Dスカルプト(彫刻)や動画編集、ブログ更新まで賄えてしまうのだから。
ちょっとしたノマド作業は、スマホとスタイラスペンとBluetoothキーボードで十分ですね。

iPhoneで本当に描けるの?

操作性はiPadに劣るものの、描けます。
むしろ場所を選ばず作業できるところが魅力的です。

こんな感じで、本格的な厚塗りイラストも描けます。

2020年1月には、できるだけ毎日絵をアップするチャレンジをしてみました。
このページのイラストも、半分近くがiPhoneで描いたものです。(主に後半)

iPhoneお絵描きの道具たち

お絵描きスマホはiPhoneが便利

まず、iPhoneを用意しましょう。
2019年現在、私は8を使っています。
手の小さな女性にはこれくらいが丁度いいですね。

これから購入する場合は性能の良い新しめの機種がオススメです(後述)。
画面広めが良いのなら大きめサイズを。
パームリジェクション機能(ペンで描画中に画面を手で触れて誤作動するのを防止するモード)を使わないのであれば、小さめの画面が良いでしょう。

ちなみにAndroidはどうなの?

これは私も機種変更を考えたときに気になって調べてみました。
年々値上がりするiPhone。10万超えはきついですよね…。
まだAndroidは買っていないので使用感をお伝えすることはできないのですが、コンテンツ制作の環境面から考察してみます。

正直なところ、Androidでもメジャーな対応アプリは揃っていますし、絵自体は描けます。
ただ、お絵描きに限らず、クリエイティブ系のアプリや周辺機器の対応状況は依然iPhone(iOS)の方が優位です。
そしてAndroidはハード面での性能や機能実装も機種によって様々です。
グラフィックを扱うのに十分なスペックを求めると、結局iPhoneとほぼ同じ価格になりがちです。

とはいえ最近ではイヤフォンジャック搭載機種で使える筆圧対応スタイラスペンも出ていますし、こういった物を使うのであればAndroidも視野に入れて良いかもしれません。

腱鞘炎のリスクヘッジにスタイラスペン

スタイラスペンもあると便利です。
最初は指描きに挑戦していましたが、腱鞘炎まっしぐらな予感しかしなかったので諦めました。
ペンを使えばそうした疲れとは無縁ですし、狙った場所に的確に線が引ける。
効率が全然違います。

私が使っているのは、筆圧感知対応のWacom Bamboo Sketch

対応アプリを起動してボタンを押せば、Bluetooth接続されて筆圧機能が使えるようになります。
画面に触れた際のペン先の浮き沈み具合で筆圧を測定しているようです。
これで太いも細いも、濃いも薄いも自由自在です。

iPhoneでお絵描き スタイラスペン Wacom Bamboo SketchでiPhoneを液タブ化
Wacom Bamboo Sketch。これでiPhoneが液タブに。

性能は必要十分。でもApple Pencilには敵わない

とはいえ、本格的な液タブや板タブと比較してはいけません。
設計段階でしっかりチューニングされた「iPad×Apple Pencil」のような描き心地を求めるとストレスフルかもしれません。

そもそもiPhoneのディスプレイはお絵描き用を想定して作られていないので、いくらサードパーティが最高の技術を注ぎ込んでも、それ用に作られたハードと入力機器レベルのパフォーマンスを出すのは至難の業です。おそらく。

使用感も、画面の右端になると若干狙った場所に線が引きにくくなったりと、クセはあります。
とはいえ廉価版のペンタブのような描き心地ではあるので、個人的にはなかなか気に入っています。
Procreate Pocketではこのように感じましたが、アイビスペイントではもっとサラサラ描けて快適でした。
画面の右端で若干精度が落ちるのはアイビスも同じようです。

iPhoneお絵描きのアプリ

PhotoshopユーザーにオススメのProcreate Pocket

アプリはProcreate Pocket
(最近は機能豊富なCLIP STUDIO PAINTや、ペンとの相性が良いアイビスペイントを使っています。こちらは近日レビュー予定です。)
バージョン3に上がってからiPad版に機能が近づき、通常のマスクだけでなくクリッピングマスクも使えるようになりました。
クリッピングマスク常用の私には非常にありがたいアップデートです。

iPhoneでお絵描き Procreate Pocket 操作画面 クリッピングマスク
クリッピングマスク好きには嬉しいアップデート。

Maxのスペックは端末によりけり

この手のアプリ全般に言えることですが、端末(特にRAM)の容量次第で扱えるレイヤー数が変化します。
それでもiPhone 8で

  • ハガキサイズ350dpiで36レイヤー
  • A4 350dpiで6レイヤー
  • A3 300dpiで3レイヤー

これだけ扱えます。
あまりレイヤーを多用しなければひと作品仕上げられますね。

厚塗りも薄塗りも自由自在

そんな十分なスペックをもつProcreate Pocket。
チュートリアルも兼ねて、背景も含めてガチ厚塗りしてみました
アプリの詳しい使い方はこちらをご覧ください。

薄塗りだとこんな感じ。
病院の待合室で描けてしまう手軽さはiPadを凌ぎます。
タイムラプスは2枚目↓

ちなみにこちらはClip Studio Paint編。

まとめ:いつでもどこでもローコストで

落ち着いて絵を描く際の性能と快適さを求めるのであれば、もちろんiPad ProとApple Pencilの組み合わせが最強でしょう。
圧倒的に筆圧感知もストロークの正確さも上ですし、マルチタスク周りに関しては、絶対的なアドバンテージがありますね。
iPhoneでは、画面を横半分に分けて資料を見ながらの作業はできません。

しかしiPhoneはそのコンパクトさゆえ、混み合う電車やバスの中では機動力を発揮します。
通勤通学や出先でのちょっとした空き時間にも描けてしまうのです。
またiPhoneを必需品と捉えれば、必ずしも必要ではないiPadを買い足すのに比べてコストも低く抑えられます。
私のBamboo Sketchも、スタイラスペンの中では高級モデルですが1万円以下ですし。

iPhoneでお絵描き:小さいから、電車の中でも描ける。通勤ラッシュでも大丈夫。場所を選ばない機動力がiPadよりイラスト制作に魅力的。この絵はiPhone × CLIP STUDIO PAINTで描きました。
※この絵はiPhone × CLIP STUDIO PAINTで描きました。

これが私がiPhoneで絵を描く理由です。
レイヤー数の制限があるので、あまり大きくて複雑な作品は作れないのですが。
そういったものはMacで描けば良いわけです。
なんだかんだ、Intuos Pro(ペンタブ)は落ち着きますしね(笑)