減らす、やめる、増やす。

減らす、やめる、増やす。

ミニマリスト。
この言葉から、大抵の人は「少ない物で暮らす人」を思い浮かべるかと思います。
かくいう私も持ち物は少ないですし、1Kの部屋でも広々と暮らしていますし、正解といえば正解です。
でも、間違いといえば間違いかも…と思っています。

というのも、ミニマリズムの行き着く先は「集中」だと思っているんです。
私自身、手放すことを10年以上続けた結果、そろそろ「モノを減らす」よりも「人生でやりたいことへの集中を増やす」ことに興味が向いてきました。

「Less clutter, more focus.(余計な物を減らして、もっと集中しよう)」
特に海外のミニマリスト界隈でよく聞く言葉ですが、まさにその通り。
今回はこの名言に倣って私が考えたこと、やってみたことを書いてみました。

減らす

「人生でやりたいことへの集中を増やす」ことに興味があるとはいえ、まずは「物を減らす」のが全ての基本。
そうすることで、もっと打ち込むべき物事が見つかりやすくなります。
私の場合、物理的な散らかり具合よりもメンタルの散らかり具合がひどいので(物が少ないのに散らかるし)、そちらをどうにかする方法を考えてみました。
具体的には、無駄に旺盛な拡散的好奇心、慢性的に外から集中を妨げられる状態、そしてなんとなくの恐怖で頭が疲れてしまうのを防ごうというわけです。

決断回数を減らす

決断を繰り返すことで、頭は確実に疲れてしまいます。
ということは、決断回数を減らせるように習慣を工夫すれば良いんです。

  • 買い出しは週に1回。1週間分のおかずを作り置き。
    一気に作ることで買い出しと調理時間を大幅に節約できます。
    一人暮らしの場合、作り置きは煮物が煮えるまでの待機時間も含めて2〜3時間もあればOK。
  • 買い替えの手間を減らすために、使い捨てグッズを買わない。
    使い捨てのフローリングシートやキッチンペーパーの代わりに、無印のマイクロファイバークロスセルロースシートを使っています。
    単に買い替える手間を減らしたくてそうしたんですが、繰り返し使えるということはゴミが減るということ。
    そして生産に使われるエネルギーも減るということ。
    この手のシートを「使い捨てだから洗う手間が減る」と言われますが、それって環境にとってはどうなんでしょう?
    もちろん便利を享受するのは悪いことではありません。
    ただ、ちょっと洗うくらいなら私は環境に優しい方を選びます。
    習慣化すれば頭の負担も気になりませんし。
  • 同じテイストの服を揃えて、コーディネートを考える時間を減らす。
    というのもやってみたいです(まだ途中)。
    服は全部基本シックなモノトーン系で揃えて、小物類をカラフルにするとか。

生活費を減らす

生活費の削減も心配事を減らす方法のひとつです。
あまりにも収入が低い場合は収入増加が助けになりますが、もっと大事なのはお金の使い方を見直して、自分にとって大事なことに集中すること。
ここでは無意識に継続利用してしまいがちなサブスクリプションサービスを見直してみました。

というか、ツール系はデジタルクリエイター必携のAdobe Creative Cloud以外全部解除したんですが。
課金をやめたものはこちら。

私が持っているiPhone。
皆さんご存知の通り、これを作ったAppleはハードウェアやOSだけを提供しているわけではありません。
必要な機能が備わったアプリが最初からインストールされていますし、無料でダウンロードできるものもたくさん用意してくれています。
iPhone本体の価格には、こうしたアプリの代金も含まれているわけです。
(Googleと違ってユーザーの個人情報を売ったりしないし、多分そのはず。)

で、これらApple謹製アプリたちは往々にしてサードパーティー製のアプリに比べて機能面で劣っていたりしますが。
物足りなくても他のGAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)が作っている無料サービスを駆使すれば、追加料金なしで事足りることも多いです。

大抵のことは「必要十分」でOKよね?
というのが私の意見です。

などと言いつつ、最近パスワード管理にBitwardenを使い始めました。
なんでもセキュリティーが高いと欧州で人気だそうで。
アドオンを入れればブラウザ上でも1Passwordのように自動入力できる手軽さで、なんと無料。
というのもこのアプリはオープンソースなんです。
私はプログラマーではありませんが、オープンソースの透明性とワイワイした雰囲気が好きです。
なんせ「コードが公開されていて誰でも編集できる=改善されやすく、変なコードを入れても瞬時に消される」のが特徴ですからね。
なんならFirefox0.9の頃(大昔)から使ってます。

【余談】手動で家計簿

自動化ブームの昨今ですが、家計簿は手動でつけた方がお金貯まるのでは…。
と思って、私は家計簿アプリからGoogle スプレッドシートに乗り換えました。
家計簿アプリは便利ですが、口座残高の反映までにタイムラグがあったり、デビットカードやSuicaの明細が店名ではなく全部「物販」扱いだったりで結局手動で仕分けしないと意味がなかったりと、ちょっとした手間がストレスの元になっていました。
しかも、自動集計任せで金額だけ見て、何に幾ら使っているのかを意識していなかったんですね。

そこのところ、スプレッドシートでは当然全部手入力です。
面倒くさそうに聞こえるかもしれませんが、フォーマットは検索すれば見つかるし、スマホアプリからいつでもどこでも入力できます。
案外簡単。そしてちゃんと費目を意識するようになる。
そもそも、「最低限どれくらいのお金が要るのか、ミニマムライフコストを把握して安心する」のが目的です。
効果が出てなんぼです。

ちなみに、自動支払いのチェックには各銀行の公式アプリを使っています。

使わないお絵描き道具

何年か前、突然透明水彩に目覚めて、半年ほどどっぷりだった私。
かなりお褒めいただいて嬉しかったんですが、やっぱり私、本当に興味があるのはデジタルのようです。なんせ20年やってますし。
そんななので、「アナログ画材を手放す」なんて話をすると、一部から
「仕事道具を捨てるだなんて信じられない」
とか
「水彩できるのにデジタルやるの?」
などといった声も聞こえてきます。

が。

そういう声はガン無視します。
それよりも、「自分自身はどうしたいのか」。
内なる声に忠実でいることがより良い人生への鍵かなと思います。
現に1年以上画材を使っていない事実が興味のなさを証明しちゃってますし。
こっちへ進むと決めたなら、要らないものは要らないのです。
時間とエネルギーを注ぎ込むためにも。

使わない画材や作品を捨てる。
(ついでに物質的な作品を売ることも手放す。とはいえ、3Dプリントは捨てられませんでした…)

やめる

例えば悪習慣なんかは「減らす」だけでは不十分。
そういうものは、潔く斬ってしまいましょう。

スマホ中毒を断つ

他にも色々とお試し中ですが、まず外を歩くときに音楽やポッドキャストを聴くのはやめました。
気分でない曲をスキップするたびにスマホを触るのが面倒だったり、スキップするついでに意味もなく別のアプリを開きがちだったので。

ちなみに使っていたのは、外でも安全にポッドキャストを聴こうと購入した骨伝導ヘッドフォン。
これ、意外なことに外出時よりもオフィスユース向けでした。
耳の穴を塞がないから、話し掛けられても気付かない…なんてことありませんからね。
一方、肝心な街歩きでは、周囲の雑音がうるさ過ぎて耳栓無しではよく聞こえなかったりします…。

「骨伝導イヤホンは難聴を防ぐ」という噂もありますが、騒音性難聴の仕組みを調べるとこれも疑問だな?と思います。
鼓膜に負担がかからないとはいえ、長時間使用したり大音量で聴いたりすれば、内耳にダメージを与えますし(実際に耳が痛くなります)。
骨伝導の補聴器は、内耳が原因の難聴には効果がないそうですし。
音質のことを考えても、別売りの価格が安い点でも、なんだかんだEarPodsの方が利口かもしれません。AirPodsではなく。

仕事中は、iPhoneならおやすみモードか機内モードをオンにして、スマホ自体を遠くに置くのも効果的です。
本や映画を楽しむ時間も確保したいので、夜〜朝にかけては「休止時間」も設定しています。
この間SNSアプリは開けません。
連絡は一部の人からのLINEと電話だけが届くようにしています。

時間泥棒な習慣をやめる

あれだけ食べ歩いていた定額で毎日お安くランチが食べられるサブスク『always LUNCH』ですが、
すみません。やめました。

確かにお昼ごはんを用意する時間は削れますが、私の場合、それ以上に無駄遣いしてしまうんですよね。お金も時間も。
一度外出すると、お昼だけ食べて帰るのが物足りない。
それならカフェ作業すれば、作業も進むし外の空気を楽しみたい欲も満たせるんですが。
それって本当に効率的でしょうか?
カフェ作業するためには重たい機材を持ち歩かなければいけませんし(フルセットで5kgって、小柄な女性には結構キツいよ!)、電源があってWi-Fiが飛んでいて15インチMacbook ProとA4サイズのペンタブが置ける広さの席を見つけなければ始まりません。

時間のことを言うと、そこそこ料理が得意であれば作り置きでも削れてしまいます。そしてどうしたって、外食よりも栄養のあるものを安く作れます。

一応お断りしておきますが、私はalways LUNCHを否定しているわけではありません。
元々外食の習慣がない私が大幅に出費を増やすことなくたくさんのお店を楽しめたのは、このサービスのおかげです。
お気に入りのお店へは今後もたまに正規料金で食べに行こうと思っているくらいです。

【超効果的】時間を区切ろう

実はこの手のダラけた気持ちは、次の予定(タスク)を入れておくだけで簡単に切り替えられます。
スケジュールを切って、働く時は働く。遊ぶ時は遊ぶ。
そういう風に自分を習慣付けましょう。自戒。

増やす

本当に減らすだけのミニマリズムだと、退屈なだけでより良い人生にはならないなぁと思います。
減らすと同時に「増やす」ことを見つけて全力投球するためにも、もう少し普段の習慣を見直してみることにしました。

集中を増やす

(ほぼ全ての)通知を切る

先ほど、私は夜〜朝にかけてiPhoneのおやすみモードと休止時間の両方を設定しています、と言いました。
…が、実は一日中ほとんど全ての通知を切っています。

しっかりと集中するため、メッセンジャーなどの通知をリアルタイムで確認しないことにしました。
メッセージのやり取りは、1日に2〜3度、時間を区切ってまとめてするようにしています。

リアルタイムで細かなニュアンスも含めて話をするなら、個人的にはzoomでのビデオチャットが一番効率的かと。
しかもこれを書いている2020年3月は、世界中が新型コロナウイルスの話題で持ちきりのご時世。
相手がその場にいるようなリアルさを保ちながら、直接会いに行く手間とお金だけでなく感染のリスクも減らせるのだから一石三鳥です。

SNSまわりを整える

Facebook: PCでメッセンジャーを使うなら、公式の専用サイトがおすすめです。
私はメッセンジャーをお仕事目的で使うことが多いんですが、直接facebook.com/messengerを開いたとしても、赤い通知アイコンが目につきます。
正直、仕事中にグルメや子どもの写真や愚痴でいっぱいのタイムラインなんて見たくないわけで。
キツい言い方ですが、それって何の得にもならないわけで。
(しかも今やお仕事関係で繋がった人が多めなのに、それ系の投稿って稀にしか見ないような…)

本当のところ、メッセンジャーだけ残してFacebookを利用停止すれば良いんですが。そこまでしなくてもこういうやり方もありますよ、と。
(…と英語版(こっちが原文)を書いた直後に利用停止しました。メッセンジャーは問題なく使えています。)

Twitter: カテゴリー別にリストを作るのがおすすめです。
ツイートの見逃し防止に役立つだけでなく、かなりストレスフリーにもなります。
事前に誰をどのリストに入れるか設定しておく必要はありますが、例えば「デザイン」のリストを開けばデザイン関連のツイートだけが見られます。
Twitterというよりニュースアプリの使用感に近い感じですかね。すっきり。
フォローが200人やら300人やらに増えてくると、タイムラインが混沌としてきますからね…。
頻繁にツイートする人の情報だけで埋まってしまいますし。

ブログ: アナリティクスを見ている感じ、私はどのSNSよりもこここerikaobama.comに注力すべきなのでは…という気がしています。
私のSNS拡散力が壊滅的なのもありますが、まとまった情報を探すのに検索エンジンが使われている現状、ブログはまだまだ強いはずだと思っています。

YouTube: 今トレンドだからやろうぜと言いたいのではなく。
むしろ「合わないなぁ…」と感じたらやる必要は全くないと思います。
個人的に、今後は3Dに傾倒したいデジタルクリエイターにとって動画はぴったりなメディアなのではと思ったので、増やしたいなぁと。
ポートフォリオ目的ならVimeoも良いですね。
というのと、一応ミニマリストなので時々ちょっとしたライフハック的なものをアップしていくのにも興味があります。
今後チャンネルをどのようにしていくかは考え中です。

好きなことで働くために

収入源を複数持つこと。かつ、自分が一番注力したいことを忘れずにいること。
…が、それぞれのステージにもよりますが大事なのではと思う昨今です。
私自身の収入が安定していない現状、それで人生良くなるという保証は全くできませんが。

別に好きなことで働くのを諦めるというのではなく。
フリーで働くのと効率的なスキルアップを両立させる作戦で行こうぜ、というわけです。

長い間、「専業フリーランスはかっこいい」「兼業(副業)だとなんかプロっぽくない」という妙な思い込みがあったのですが、実際にはそんなことないし、そう思われたところでだから何?です。
むしろ集中的に制作系のスキルアップを図るという意味では、日中にそれができる会社で働くというのは悪いことではありませんし、ましてや恥ずかしいことでもありません。(残業が多くなければ…!)
それに私のような人付き合いが下手な人にとっては、業界の中やその周りの人たちと知り合うチャンスを得られるメリットもあります。

本当のところ、どんな形であれ「好きなことで働く」ことは可能ですし(実際にそういう人たちを見てきました)、そういうテーマの本や動画を観ると気分が上がります。
中でも具体的なヒントを教えてくれてお気に入りなのが『クリスの部屋』と彼の著書です。
「あー、わかるわぁー」と頷きながら毎週観ています(笑)

体力を増やす

週に3〜4日、朝に5分間の『HIIT』という筋トレをするようにしています。
たった5分間家で自重トレーニングをするだけなので、時間もかかりませんし、グッズを買う必要もありません。
一時期ジムに通いたいと思ったこともありましたし、時々他のメニューを試したりもしますが、結局面倒くさがりで三日坊主な私が続けられるのはHIITだけだよねと。
ちなみにこちらのメニューは飛んだり跳ねたりしなくて済むのでマンションやアパートでも安心です。

学びを増やす

読みたい本が電子書籍になっていないとつらい…。
というのも、私は文章を目で追うよりも、iPhone版KindleでVoice Overを使ったり、Pocketの音声読み上げ機能を使ったりして耳から学ぶことが多いのです。
認知特性が三次元映像タイプだけど言語処理は耳からの方が優位な私としては、読むよりも聴いた方が頭に入りやすいし楽。
聴きながら家事やらなんやらできるのも美味しいポイントです。

エンタメを増やす

普通はテレビや映画を観る時間を減らそう、と言うところですが。
私の場合はアウトプットに時間を割きすぎてインプットが疎かになる傾向があるので逆です。
特にエンタメ。
どれだけ積ん読・積ん観るためてるの私。
いくら情報の取捨選択が是とはいえ、インプットしなさすぎはクリエイター的に本当よろしくない。
別に興味がないのではなく、タイムマネージメントが下手くそなだけです。
毎日のように、観たい読みたいもう眠いと言っています。

まとめ

ざっくりまとめると、いらないものを手放して、先延ばしをやめて、日々の習慣を改める。
この3つがきっと人生をより良くしてくれるのではと。
今回書いたことは私もまだ始めたばかりですが、何かしら誰かの役に立てばと思います。