誰かに救われてほしいと願うのなら、まずは自分自身に酸素マスクを着けること。 一呼吸ごとに自分にとって譲れないものを思い起こせば、きっと追い詰められることなく優しくいられる。 心を強く、でも力は抜いて。
テーマ: 他人の心の前に自分の心を助けることの大切さについて
課題: 作品をより早く仕上げること、コンセプトを的確に説明する画、見た目に心地よい表現
解決方法: 要素をそぎ落としたシンプルな画面デザイン、流行の色合いや多重露光表現の取り入れ
テーマの背景
「優しさとは、自己犠牲のことではない」
最初にこの考えが頭に浮かんだ時の私は、ある人からサイレントトリートメント(※注)を受ける中、いかにして平静を保つかについて考えていました。
この状況が私自身のトラウマを呼び起こしていると知りながら公平で前向きに相手を気遣い続けるよう努めていたわけですが、この頃私の脳機能には既に数ヶ月におよぶ困惑の影響が表れていたのでした。
※注:サイレントトリートメント=コミュニケーションを図ろうとする相手を継続的に無視する行動(チャットや電話に反応しない、複数人でいる時にあからさまに無視するなど)。困難に対し、単に沈黙する・逃げる以外の対処法を知らないがゆえにこのような手段を取る場合もありますが、中には意図的に相手をコントロールする目的で行っているケースもあります。
そして
- 思いやりの行動がエネルギーを吸い取られる結果に繋がるのはおかしい
- 私は私で誰にも壊されないよう強くあるべき
- とはいえ人間限界はあるわけで…
などと考える中、そういえばこの状況は「(他人を助ける前に)まず自分に酸素マスクを着けること」(Put your oxygen mask on first)という英語の名言にぴったり合うなぁと思い、経験から考えたことも加えて作品にしてみようと思ったのです。
課題と解決方法
課題
- いつもより早く作品を仕上げ発信すること
- 個人的な理由:頭の混乱からなるべく早く回復するため
- クリエイターとしての理由:より頻繁に作品を投稿できるようになるため(作業が遅くなりがちなので)
- コンセプトを明確に表現すること
- 心地よい見た目に仕上げること
- 目的:自分の作風を変化させるため(もう少しアニメ寄りから離れた方が、より広い用途やデザインに合うので)
解決方法
- 要素をそぎ落としたシンプルな画面デザインにすること (#1, #2)
- 流行の色合いを取り入れること (#3)
- 多重露光のような表現を取り入れること (#1, #2)
技術メモ
パーティクル=エネルギーの流れ
有機的で印象的なパーティクルアニメーションを作りたかったため、予め物理シミュレーションで作ったシーンをStable Diffusion (AI Render for Blender add-on)でレンダリングしました。
陰影のある部分とフラットな部分の対比
- 陰影のある部分=他者から見えるもの
- フラットな部分=心の内で起こっていること