【スマホでお絵描き】iPhone × Procreate Pocketで厚塗りイラストメイキング

【スマホでお絵描き】iPhone × Procreate Pocketで厚塗りイラストメイキング

先日、出先でiPadではなくiPhoneで絵を描く理由をご紹介しました

今回はそのメイキングについて。
動画内でお伝えできなかったことも書いていきます。



用意するもの

前回の記事でも触れたように、ここでは

を使います。

私はiPhoneの言語を英語に設定しているので、英語版の画像で説明していきます。

まずはキャンバスの準備

今回作成したのはカスタムサイズ。
A4 + 上下左右3mmの塗り足し(216×303mm)
印刷用解像度350dpiのキャンバスです。
iPhoneとProcreate Pocketで厚塗りイラスト:キャンバスの設定
キャンバスサイズと解像度設定

扱えるレイヤー数は機種の性能によります。
メモリが多ければ多いほど良いようです。
この設定でiPad(Proではない)だと数十レイヤー扱えますが、iPhone 8の場合は背景+6レイヤーでした。
ポストカードサイズなら36レイヤー。十分ですね。
3レイヤーで良いのなら、A3 300dpiもいけます。


パースについて

今回は背景と人物両方を描いていくので、描き始める前にパースのガイドを引きます。
ActionsからDrawing Guideをオンにし、Edit Drawing Guideからガイドを編集します。
消失点は1点でも2点でも3点でも増やせるので、お好きなように。


下描き・下塗りはしっかりと

キャンバスの準備ができたら、下描き(下塗り)をしていきます。
背景(地面)の上に人が乗るので、まずは背景から。
先に引いたガイドを参考に塗っていきましょう。

iPhoneとProcreate Pocketで厚塗りイラスト:ブラシ一覧
Hard Airbrushの使用感はPhotoshopの「ハード円ブラシ筆圧不透明度」に近いです。

ブラシはHard Airbrushを使うとPhotoshopで描くのと同じような滑らかさが出せる気がします。
もちろん、筆圧感知の精度は遠くペンタブには及ばないのですが。

iPhoneとProcreate Pocketで厚塗りイラスト:背景下塗り
背景から下塗りします。

奥から手前、ベースになるものから空→地面→建物の順に塗っていきます。
なんとなくここが地面でここが壁かな?くらいに描けたら、次は人物のアタリをつけていきます。

そして顔のパーツ。最初はこんなラフさ加減でいいんです。
ざっくりでいいんですが、やはり頭身などはきっちり合わせるつもりで描いた方が良いですね。
最初の見積もりが甘かったがために、あとで手前の子の身長がどんどん伸びることに・・・。


詳細を描き込んでいきます

細かな形や色合いなどを描いていきます。
ひたすら陰影をつけて、ひたすら周りの色を拾って塗り、馴染ませていきます。
色はその場の空気感が出るよう、光と影の色や反射光などを考慮して選びます。
このあたりは全体が赤っぽかったり青っぽかったりするアート系の写真が参考になるのではないでしょうか。

しかしご覧の通り、人物は最初と違うリアル度合いだし、背景は背景で色々変わっています(あとパースも狂ってたりします)。
これではいかにきれいな色をしていても魅力半減。
理論はしっかり身に着ける必要があるし、注意も必要です。自戒。

お仕事でも、マンガでいう「ネーム+α」の感覚でラフを提出したら「実際の絵柄(完成品並み)で」と言われたことが何回かあります。
でもリアル寄りでそれやると工数かかるし・・・と言い訳したいところですが、だいぶ雰囲気変わりますもんね。
だがしかし。ラフはサクッと終わらせたい。
要はバランスなんでしょうが、どうしたものか。

iPhoneとProcreate Pocketで厚塗りイラスト:スマホでは拡大縮小が必須
iPhoneだと、目のような細かいパーツを描くのにはかなりの拡大が必要。


光の色と質感を与えます

細部まで描けたら、光や影の色を調整してさらに雰囲気を出していきます。
オーバーレイやリニアライトなどの描画モードを使えば、元の色を活かしながら微調整したり、コントラストを加えたりできます。

iPhoneとProcreate Pocketで厚塗りイラスト:レイヤーの描画モード
描画モード

色に迷った時は
「遠くの物は青みがかって見える」(遠くの山の色を想像するとわかりやすいと思います)空気遠近法も参考になりますね。

iPhoneとProcreate Pocketで厚塗りイラスト:色合いと質感
テクスチャ祭り

同時に、質感も与えていきます。
Procreate Pocketには予めたくさんのテクスチャブラシが用意されているので、適宜選んで塗ります。
街路樹のように、このプロセスは詳細を描き込む時に行うことも多いです。

iPhoneとProcreate Pocketで厚塗りイラスト:テクスチャブラシ
テクスチャブラシで地面や木に質感を与えます。


仕上げは空気感

さっきから繰り返し空気感空気感言っていますが、私の絵の場合、空気に始まり空気に終わる気もします。
要は場の雰囲気を感じる画作りです。

最後に主題、この場合は人物を中心にハイライトを入れていきます。

iPhoneとProcreate Pocketで厚塗りイラスト:仕上げにハイライト
髪の毛にハイライト
iPhoneとProcreate Pocketで厚塗りイラスト:完成!
完成!

スマホでもこれだけ描けました!
ここまで描き込んだのは私も初めてでしたが案外いけます。
これならiPhone 8とBamboo Sketchだけで、A4までのお仕事は完結できてしまうかもしれません。
いや、もうちょっとレイヤー扱いたいから小さいのがいいかな・・・?
カットイラストやWeb向けの絵ならどこでも描けてしまいますね。

ちなみに今回描いた2人はこのお話の子たちです。更新止まってますが。これもiPhoneで描いていこうかどうしようか。